東部戦線(その他)

 戦争のはらわた  Cross Of Iron 1976西独・英 133分  ★★★  

 ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・メイスン

原題は「鉄十字章」…みごとな戦功を上げた者に階級に関係なく渡される。
主役のシュタイナー軍曹(J・コバーン)は鉄十字章を持つ歴戦の勇士。転属してきたシュトランスキー大尉は、鉄十字章を取ることに躍起になって部下の事など考えない貴族上がりのいやな奴。この二人を軸として、東部戦線の地獄が描き出される。
ドイツ軍が主役という映画自体少ないのに、シュタイナー軍曹以外にもいかしたドイツ兵が何人も出てきて、ドイツ軍ファンのバイブルのような映画。シュタイナーがソ連の
Ppsh41を使用してるところから始まって、4連装対空機銃とか対戦車銃なんかもチラッと出る小道具の使用も見どころ。例によってT−34/85も登場。ただソビエト兵が何となく「らしくないなぁ…」と感じてたんだけど、調べたらヘルメットがイタリア軍(デザインは似てるがやや小さい)のを使用してるとの事でした。

手柄とか階級なんかに無関心なシュタイナー軍曹。最後にシュトランスキー大尉を撃ち殺していたら平凡な映画になったかも知れないが、そうしなかったところがまた味!(2007/8)
 スターリングラード  Enemy At The Gates  2000米 132分  ★★

ジュード・ロウ、ジョセフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ

狩人として成長した男が、東部戦線の絶望的な戦況の中で、狙撃兵として国民的英雄に仕立て上げられる物語。新しい映画だが昨今のリアル系悲惨ドラマではなく、全編英語で、ヒロインとのラブロマンスありの見やすい作品狙い。

しかし(アメリカ映画だから?)ソ連軍の自軍兵士に対する非情ぶりはすさまじく、武器もなく文字通り戦場に放り込まれる主人公たち。退却すると味方に撃ち殺される使い捨ての駒。ほんとにこんな事あったのか!?…あったようです。
改造
3号戦車(よくできています)が地味に登場するところがよろしい。またCG技術も向上して、Ju87の強襲やJu88の水平爆撃シーンなんかも魅力。(2007/8)


 ヒトラー 最期の12日間  2004独・伊 155分   ★★

ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・テラ、トーマス・クレッチマン

遂にベルリンも包囲され、ヒトラーも地下司令部から出ることもなくなってゆく。最後の数日間何があったのか。ヒトラーの秘書として生き残った女性の証言を元にヒトラーの人間像が明らかにされる。

というわけで久々のドイツ映画にかなり期待しましたが…。とにかく地下壕(司令部)での映像が多く、地上でのソ連軍との戦闘が少ないのでがっかり。また「ヨーロッパの解放第5部」を見てる人には、それほど新事実というのもなかったのではないでしょうか。(2008/12)

 

 スターリングラード STALINGRAD 1993独米 138分 ★★★  

監督:ヨゼフ・フィルスマイヤー、出演:トーマス・クレッチマン、ドミニク・ホルヴィッツ、カレル・エルマネック

TV「コンバット」に始まってドイツ兵はずいぶん長いこと見てきたはずなのに、この映画での新たな発見は多かった。
冒頭の広場に集合するシーンで、その軍服の生地の質感にびっくり。これまでアメリカ映画に出てきたドイツ軍とは違う!…きっと今まで見慣れてたのは、映画用に仕立てられたものだったんだろう。半分に引きちぎる
認識票、箱型の懐中電灯対戦車地雷など細かい見どころもたくさん。
海水浴の平和なシーンから、広々とした緑の平原、そして灰色の戦場へと兵士が運ばれてゆく。そして包囲されてからの地獄。
T-34は残念ながらおなじみの85タイプJu−52の実機も登場。
悪役の上官と、ロシアの女性兵士の描写がいまいち芝居がかってて気になるが、あとは文句なし。
(2006/12)

←やっと発売!DVD
 DVD、
 ビデオともなさそう

 第27囚人戦車隊 WHEELS OF TERROR  1987デンマーク 99分 ★★★ 

監督:ゴードン・へスラー、出演:ブルース・ディビソン、デビット・キャラダイン、オリバー・リード、デヴィット・ケリー

これぞ「戦争のはらわたU」と呼びたい(オタク向け)名作。
前科ものばかり集められたろくでなし部隊が、無茶な任務を与えられながらけっこういい働きをする、という明快痛快ストーリーだが、オタク向け嬉しい演出満載。
おなじみ
T−34SU−100(W突役?)の戦車戦、塹壕で猛攻を迎え撃つシーンなど迫力。空襲では逆ガルのコルセアらしき戦闘機…本家「戦争のはらわた」のフィルム流用か?
「ロシアは子供とは戦わない」という札をぶら下げられて帰されるドイツ少年兵。爆弾を背負った
地雷犬…などなどストーリーとはまったく関係ないにんまりネタもたくさん。始めと終わりに大スター2人がちょこっと登場というのも憎い。全編英語ですが、不思議な味わいのデンマーク映画です。(2007/1)
 地下水道  1957 ポーランド 96分 モノクロ  ★  

監督:アンジェイ・ワイダ、出演:テレサ・イジェフスカ、タデウシュ・ヤンチェル

1944年のポーランド軍雑多な組織によるワルシャワ蜂起。その後半を描いた映画。
ドイツ軍の前に組織的抵抗も潰え、ちりじりになって下水道へ追い立てられてゆく。ここでの敵はドイツだが、ソ連のあこぎな政治的工作により彼らは見殺しにされたのでもある。

レジスタンスの戦いが中心なので兵器も服装もばらばら。ドイツ軍からの分捕り品ヘルメット、MP‐40に英国製ステンマシンガン、PIATまで。ドイツ軍戦車は
T-34に張りぼて装甲改造車のようだが、なんとゴリアテが登場!勇敢な兵士が飛び出しスコップで有線をぶち切りエンコさせるシーンあり。
後半はやや退屈だが、金髪下着姿の美女が泥だらけになって逃避行を演じてくれるし…。
重苦しいだけの東欧映画がと思ったが、意外な掘り出し物。(2008/3)

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