20世紀その他
| バルト大攻防戦 2002年 エストニア、フィンランド 91分 ★★ NIMED MARMORTAHVLIL/NAMES IN MARBLE/NIMET MARMORITAULUSSA 監督:エルモ・ヌガネン、出演:プリート・ヴォーイゲマスト、インドレク・サムール 第1次大戦後のエストニアが舞台。帝政ロシアが崩壊し新たに誕生したソビエトは、バルト3国(エストニア、リトアニア、ラトビア)に侵攻を開始する。 エストニアの独立を守るため、義勇兵として参戦した兵としては素人同然の学生たちが主人公の映画。 物語はエストニア対ソ連の戦いかと思いきや、事はそう単純ではない。 エストニア内にも親ソ派がおり、内戦の様相を呈する。途中、中共軍も登場するし、最後はリトアニア軍との戦闘が描かれるという複雑さ。大国ソ連に対する感情、距離のとり方が一人一人違うと共に、バルト3国でも違いがあるのだろう。 この辺は島国日本人には最も理解困難なところ。 この映画は独立を守り抜いた1920年頃を描いた物語であるが、その後国力を増したソ連にバルト3国は無抵抗で編入され、1991年連邦崩壊と共にやっと真の独立を果たすのである。戦車などは登場しないが、銃撃戦はなかなかリアル。 全編エストニア語!だが、DVDは親切に日本語吹替えがついている。(2007/12) |
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| セブン・イヤーズ・イン・チベット SEVEN YEARS IN TIBET 1997年 126分 ★★★ 監督:ジャンジャック・アノー、出演:ブラッド・ピット、デヴィッド・シューリス、マコ、ダニー・デンゾンパ 実在のオーストリア人登山家ハラーの実体験を映画化。1939年ナチ最盛期にチベットヒマラヤを目指し旅立つが、英領インドを通過中敵対関係にある英軍の捕虜となってしまう。脱走に成功しチベットのラサで生き延びる道を見出すが、第2次大戦が終了すると成立した中国共産党がチベットを武力征服にやってくる。 ロッククライミング、英軍捕虜収容所からの脱走、サバイバル行、そしてほんの数分ではあるが中共軍とチベット軍との戦闘と見所たくさん。 中共軍の主要武器はPPS-43だが、モシンナガンライフルの他、M-3グリースガンまで混じっているのが面白い。 国共内戦で国民党政府へ貸与された米軍武器の分捕り品だろうか。(2008/1) |
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| 南京1937/DON'T CRY NANKING 1995年日・中・香港・台湾合作 ★★★ 監督:ウー・ツーニウ、出演:早乙女愛、チン・ハン、レネ・リウ はじめ中国映画だとばかり思っていて、南京大虐殺の映画だからどんなもんだろうと思っていたが、とんでもない映画…でもなかった。早乙女愛が主演ということで、彼女は中国人医師との間に二人の子供がいて、さらに妊娠している日本人女性を演じている。この家族を通して戦争の悲惨さ家族の絆を描いているまともな戦争映画だと思う。 確かにこの映画でも日本軍が鬼や獣のように描かれはいる。中国のプロバガンダ映画として憤慨する人もいるかもしれない。しかし日本人女性が主人公なのでそっちに感情移入され、その苦悩に心奪われ、日本軍の蛮行は大して気にならなかった。それを前面に出すには描写に迫力がなく、この程度のことならどこの国もやってるだろうという感じだ。字幕で例の“犠牲者30万人”を出しているはいるが、それだけのことだ。 戦闘シーンは、日本軍の軽戦車や走行車輌もそれらしくできていてけっこう見れる。中国はドイツやアメリカから武器を輸入していたので、ドイツ軍と同じヘルメットをかぶっているし、M3グリースガンなどを使用しているのが見れる。(2008/10) ←ビデオ |
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| ロスト・コマンド 名誉と栄光のためでなく Lost Command 1966 129 分 ★★ 監督:マーク・ロブソン、出演:アンソニー・クイン,アラン・ドロン,ジョージ・シーガル 1950年代のフランス軍を描いた珍しい一作。フランス軍主体なのにみんな英語なところは残念だが。 インドシナ戦争、ディエンビェンフーの戦いで降伏するフランス軍。フランスとベトナムの停戦協定が結ばれ捕虜も釈放される。アンソニー・クイン扮する指揮官は職を解かれるが、政治的運動で何とか返り咲き、アルジェリアで指揮を執ることに。 しかしアルジェリアも独立運動で内戦状態。 フランス内部にも独立支持派がいて、作戦は障害だらけ。村人を無差別に虐殺するなど完全に泥沼。最後には反乱軍との戦いに勝利し、念願の将軍に昇進するが、独立運動は以前続く気配なまま話は終わる。 戦闘車両はジープ、トラックのみで、後は懐かしいベル、シコルスキーなどのヘリコプターが登場。 ベトナム軍もアルジェリア独立派組織も武器は様々で、ドイツのモーゼルKar98なんかも混じってたりする。 フランス軍の迷彩服(現在は使われていない)は、以前東京ファントムのレプリカがあって、私はサバゲーで愛用していたんですよ。(2008/1) |
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| ビデオも DVDなさそう |
ボー・ジェスト Beau Geste 1966年 104分 ★★★ 監督:ダグラス・ヘイズ、出演:ガイ・ストックウェル 、ダグ・マクルーア 、テリー・サヴァラス 、レスリー・ニールセン 、レオ・ゴードン リメイク第2作目。基本内容は同じながら設定はやや変化。 ここでは二人兄弟になり、子供時代の描写はなく、入隊までの経緯は会話で説明される。また冒頭の砦でのトリック行為もシンプルでわかりやすくなり、全編砂漠と砦が舞台の戦争映画として楽しめる。 兄弟役はガイ・ストックウェル(兄)と、ダグ・マクルーア(弟)になり、G・クーパー三兄弟の味わいはかなり薄まった感じだが、その分敵役(鬼軍曹)のテリー・サヴァラスが光ってるので文句なし。 私は弟と二人兄弟なので、子供の頃この映画を見て痛く感動したものである。残念ながらDVD化されていないようである。 (2006/9) |
| ビデオも DVDなさそう |
監督:J・リー・トンプソン、出演:ケネス・モア、ローレン・バコール、ハーバート・ロム 1905年英国植民地時代のインドが舞台。 各地でイスラム系部族の反乱が起き、王室を倒そうと攻撃を繰り返してくる中、とにかく王子を無事にデリーへ届けようとイギリス陸軍大尉が奮闘。包囲された町からわずか二人のインド兵を従え、6才の王子と民間人数人が機関車で脱出する。軽便鉄道のような豆蒸気機関車と客車一輌。いつどこで反乱軍の襲撃があるかわからない緊迫感。ひたすら走る小さな機関車の中でドラマは進んでゆく。その的を絞った演出は古い映画ながらだれることなく最後まで続く。さながらインディアンの襲撃から逃げる幌馬車を描いた西部劇の趣きである。 大英帝国に興味のある人には、このような辺境の地での物語は少ないのでお薦め。 列車を舞台にした映画には有名な「脱走特急」や「大列車作戦」などがある。(2008/11) |
監督:グレゴリー・チュフライ、出演:イゾリダ・イズビツカヤ、オレーグ・ストリジェノフ ロシア革命で第1次世界大戦を脱落したあともロシアは内戦が続いた。 この物語はその赤軍(農民中心)と白軍(貴族中心)の内戦下のロシア、それも珍しい砂漠地帯、アラル海近辺が舞台。らくだの商隊、カザフ民族なども登場する。 戦闘は冒頭のライフル(モシン・ナガンM19/30)による銃撃戦のみだけだが、ロシア内戦を扱った映画自体非常に珍しく、当時の両軍の服装などは興味深い。捕虜になった白軍将校と赤軍女狙撃兵が二人だけ遭難し、やがて恋に落ちるのが物語の肝。粗野な女兵士が美しい女性に変わってゆく。しかしイデオロギー、出身階層の違いが生んだ戦争だけに簡単に心は一つになれず、愛し合うゆえに苦しむ二人。 今あらためて50年代のソビエト映画を見るのもなかなかおつなもの。大量生産されたつまらない60〜70年代のアメリカ映画なんかよりよっぽどシュールで面白い。ソビエト映画にしては暗さや説教臭さも少なくて見やすかったです。 |
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ボー・ジェスト Beau Geste 1939年 モノクロ102分 ★★★ 監督:W・A・ウェルマン、出演:ゲイリー・クーパー 、レイ・ミランド 、ロバート・プレストン 、スーザン・ヘイワード 男女の愛は月のように満ち欠けするが、兄弟の愛は星の輝きのごとく不変である。〜アラブのことわざ 男女のラブロマンスではなく兄弟愛をテーマに、フランス外人部隊を一躍有名にした古典の名作。元外人部隊だったパーシバル・クリストファー・レンの小説が1924年に発表され有名になり、すぐ2年後に映画化(無声映画)された。そのリメイク作がこの映画である。 養子として幸福な子供時代を送る三兄弟。青年になってから養母の経済的ピンチを救うべく、兄は泥棒の汚名をかぶり姿を消す。その先が外人部隊であり、弟二人も兄を慕い入隊する。というわけで前半はほのぼのとした少年時代、そして後半はリアルな軍隊生活と砂漠での緊迫した戦闘シーンが描かれる。冒頭の砦での謎のトリック行為がこの映画の売りの一つ(最後に謎解きがある)だが、ちょっとひねり過ぎの感は否めない。また兄の行動で何故養母が救われるのかもわかりずらいかもしれない。一人で充分主役をはれるゲイリー・クーパー 、レイ・ミランド 、ロバート・プレストンが三兄弟。そして紅一点が若き日のスーザン・ヘイワード。古きよき時代の美男美女勢ぞろい。戦争映画ながらゆったりとした時間に浸りたい時におすすめ作品。(2006/9) |