太平洋戦争(空・海戦)

 パールハーバー  Pearl harbor  2001米  3時間3分  

監督:マイケル・ベイ、出演:ベン・アフレック、ケイト・ベッキンセール、ジョシュ・ハートネット、トム・サイズモア、ダン・エイクロイド、ジョン・ボイト

予備知識なしで観に行って「トラ・トラ・トラ」みたいに真珠湾攻撃だけかと思ってたら、バトル・オブ・ブリテンでぶっ飛び。空戦シーンは4分足らずだけど、こんなにすごいんじゃ本編(真珠湾攻撃)はどうなっちゃうんだろう…って充分楽しんだらさらにドゥーリトル隊の東京初空襲まで!空戦ファンには3度楽しめる傑作。
しかも日本軍(パイロット及び甲板員)がカッコいいのでわくわくする。どこから探してきたのか(日系アメリカ人?)ってほど今時の日本人よりずっと日本男児してる。
しかし軸になるのはどこにでもいる若者のラブ・ストーリー…しかも三角関係。ラブ・ストーリーの合間に戦闘シーンが入るって、まさに「風と共に去りぬ」の第二次大戦版か?
トム・サイズモアも「プライベート・ライアン」「ブラックホークダウン」とすっかり兵隊役が身についた(ただしここでは整備員だが)。「ゴースト・バスターズ」のダン・エイクロイドも最後までシリアス。
ゼロ戦が灰白色ではなく濃緑色に塗られているのは、賛否両論ありそう。あと九九艦爆が似てないのが唯一残念。(2006/8)
 1941 1941   1979年米  118分  

監督:スティーヴン・スピルバーグ、出演:ダン・エイクロイド、ネッド・ビーティ、ジョン・ベルーシ、三船敏郎


スピルバーグ監督のドタバタ・コメディー。
真珠湾奇襲攻撃後のカリフォルニアが舞台。日本軍の上陸があるかもしれないということで、過剰な防衛体制をとり大混乱。実際は潜水艦一隻やってくるだけなのだが、その艦長が世界の三船。潜水艦の乗組員は本当の日本人のようで、きちっとした日本語で嬉しい。
P-40の実機が飛び回り、飛行はしないけどB-17の初期型、B-26、T-6テキサン、ロッキード14GW 輸送機などぞろぞろ出てる。その他陸軍では、改造品らしいM3リー(リーとグラントの折衷になっちゃてる)、40ミリ対空砲なども。
まだ英軍タイプのヘルメットの米兵など、時代考証もなかなか押さえられている。全体的にもやがかかったような映像処理がされていて、見ていて疲れる。

(2007/11)

 マッカーサー MacArthur 1977年米 2時間9分   

監督:ジョセフ・サージェント、出演:グレゴリー・ペック、ダン・オハーリー、サンディ・ケニオン

「アイ・シャル・リターン」で有名なフィリピン脱出から、朝鮮戦争の問題行動で解任されるまでのマッカーサー伝ともいえる映画。コレヒドール要塞シーンは映画では珍しい。改造九九艦爆の来襲もあり、コルセアB−17の実機も登場。中盤以降は戦闘シーンは少ないが、オーストラリアでの米軍の訓練シーンや戦後日本の占領政策など、これも他の映画にはあまりないので捨てがたいところ。
朝鮮戦争勃発後はM48が少し出てきて(朝鮮戦争では使われていない)、仁川上陸作戦は艦橋での会話だけであっさり終わる。ただ突然の中共軍の攻撃で、テント内で食事中の米兵がばたばたとやられるシーンはちょっとショック。
G・ペックのなりきりぶりも良いが、他にも歴史上の人物が多数登場。戦艦ミズーリでの調印式などおなじみの場面も再現される。政治は苦手、自分は根っからの軍人と自覚しているところなど、以外にもパットン将軍とイメージがダブル。

(2006/9)
 ミッドウェイ MIDWAY  1976米 131分 ★★

監督:ジャック・スマイト、出演:チャールストン・ヘストン、三船・敏郎、ヘンリー・フォンダ、グレン・フォード、ジェームス・コバーン、クリストファー・ジョージ

なんか大スターが一杯出てきてびっくりするが、戦闘シーンの方はいろんな映画の流用フィルムとか、実写フィルムがたくさん使われてて割りとしょぼい。だが開戦だけでなく、ミッドウェイ島攻撃もちゃんとあってミッドウェイの戦いの全体は描かれている。その一方で日系女性との恋に悩む米兵とか人間ドラマもあったり。
太平洋戦争の一大作戦なんだから、いつかリアル系大作で再登場してほしいな。

(2006/12)



    トラ・トラ・トラ!  Tora!Tora!Tora! 1970米  2時間23分   

指揮:F・ザナック、監督:リチャード・フライシャー、舛田利雄、深作欣二、出演:マーティン・バルサム、ジョセフ・コットン、山村 聡、三橋達也、田村高廣、東野英治郎

「史上最大の作戦」のザナック総指揮ということで、同じように両軍にスターを配した、ビッグスケールな一作。日米両陣営の動向を長々と描いているので、戦闘に入るまで一時間半近く待たされる。しかし単なるアクション映画ではなく、歴史を観るんだと思って偲んでほしい。
ゼロ戦、九九艦爆、九七艦攻ともT-6テキサン等の改造で若干違和感が残るものの、やはり実機が飛び回る様は爽快。編隊で真珠湾に突入するシーンは胸躍る。艦船が魚雷で爆発するところなどは模型だが、CGなどの技術のなかった30年以上前の作品だから我慢。ここでは戦術的勝利を得たものの、あの悲惨な、そして無条件降伏で終わる戦争の幕開けということで、全体的に重いムードを感じてしまうが、それもじっくり味わいたい。
日本側にはTVドラマでもおなじみの俳優が多く、その点でも楽しめる映画じゃないかと思う。

(2006/8)

 深く静かに潜行せよ RUN SILENT,RUN DEEP 1958米 モノクロ 93分 ★★★

監督:ロバート・ワイズ、出演:クラーク・ゲーブル、バート・ランカスター、ジャック・ウォーデン

潜水艦映画には名作が多い…とよく聞くがこれも(古典的)名作。
新しい艦長(ゲーブル)が転属してきて、それまでいた艦長(ランカスター)は副官を命じられる。屈辱的人事だが、新艦長の手腕に敬意を表し始める副官と乗組員たち。しかし任務の途中、独断で司令部の命令を変更する艦長。それはかつて自分が沈められた時の敵艦「アキカゼ」に対する個人的復讐心からだったため、副官は激しく反発するが…。
ところどころミニチュアを使ってるはずだが、水上航行する潜水艦や潜望鏡を覗くと直進してくる駆逐艦など、迫力申し分なし。
最初に遭遇する駆逐艦名が「モモ」だったり、日本兵の日本語がちょっと変(おそらく2世)なところがあったりもするが、おおむね合格点。ラストの潜水艦同士の一騎打ちは、サブマリン707の実写版みたいだし!

(2006/10)

 勝利への潜航 HELLCATS OF THE NAVY 1957年 77分 (太平洋戦線)  ★★

監督:ネイサン・ジュラン、脚本:デビッド・ラング&レイモンド・マーカス、原作:A・ロックウッド退役海軍中将&ハンス・クリスチャン・アダムソン退役空軍大佐
キャスト:ロナルド・レーガン、ナンシー・ディビス、アーサー・フランツ

1944年太平洋戦線も終盤。対馬海峡を通って日本海で輸送船を沈めるべく任務に突いた米潜。船を救うために時に部下を見捨てる非常な決断を下さなければならない艦長と反目する副長。しかし過酷な状況を体験する中で艦長を理解し始める副長。後にアメリカ大統領となるロナルド・レーガンと、おなじくファーストレディーになるナンシーさんの共演映画。

何しろ古い映画なので戦闘シーンはミニチュアと実写映像を交えてのもので迫力には欠けるが、コンパクトにまとめていて見やすい作品である。済州島に陸戦隊を上陸させて、日本軍基地を破壊するというわくわくする戦闘シーンもある。日本軍の反撃もなかなか手強く、一度は艦を捨てる場面もある。ちょっとだけ出てくる日本軍の船員のセリフが変で笑える。(2014/8)
DVDないみたい
 全艦発進せよ  Away All Boats 1956米 114分  

監督:J・ペヴニー、出演:ジェフ・チャンドラー 他

アメリカ海軍の映画だが、空母でも潜水艦でも駆逐艦でもなく、輸送船…上陸用舟艇母艦が主役という珍しい映画。
したがって戦闘シーンは少なく、前半は訓練がほとんど。しかし上陸作戦の大前提である舟艇の行動など、普段は詳しく描かれない部分を見る事はできる。クライマックスは沖縄上陸作戦。ここでは派手な戦闘シーンがあり、カミカゼ特攻機が次々と襲いかかる場面を艦上から見せるので恐怖倍増である。
しかし終わってみると、特攻機は普通空母や戦艦を狙うんじゃねーか?と疑問も残ったりますが…。

(2006/9)

 地上(ここ)より永遠に  FROM HERE TO ETERNITY  1953年  118分  

監督:フレッド・ジンネマン、出演:バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー

真珠湾奇襲攻撃直前のハワイが舞台。転属してきた新兵とその上官を中心に、上官の妻との不倫、クラブの女との恋など、平時の軍隊内の様々なしかし平凡な人間ドラマが進んでゆく。

小柄で貫禄のないフランク・シナトラがここでは三枚目の役どころなのが面白い。ラストで奇襲攻撃が描かれるが、大半は実写フィルム。
実機はおなじみT−6テキサンによる空襲。まだ英軍スタイルのヘルメットのアメリカ軍。「トラトラトラ」や「パールハーバー」が大好きな人はその前説として見ておくのもいいと思う。

(2008.8)
 太平洋作戦(または「大平洋航空作戦」)   FLYING LEATHERNECKS   1951年   99分  

監督:ニコラス・レイ、キャスト:ジョン・ウェイン、ロバート・ライアン、ドン・テイラー

まだ戦力が拮抗していたガダルカナル戦。飛行中隊の指揮官が戦死、副官の大尉(ロバート・ライアン)が引き継ぐと思っていたパイロットたちのもとへ新任のカービー少佐(ジョン・ウェイン)が現れる。何事にも厳しいカービー少佐は、大尉と対立しながらも部隊を鍛え上げ、太平洋を転戦して行く。カミカゼ特攻隊の攻撃にさらされた艦隊の救援に向かった飛行中隊は、見事な戦いぶりで危機から救う。カービー少佐も負傷し退任することになるが、大尉を指揮官に推薦し二人は和解する。

部隊は前半がF6Fヘルキャットで、後半はF8Uコルセアに乗り換える。その他の実機ではカタリナ飛行艇が登場。
ゼロ戦役はおなじみのT6テキサンだが、射撃のアップ映像は別の機体で機銃は片翼に3本。カウリングわきには日本語で「左側主要タンク」って書かれてる。

内容は悪くないが、50年代初期の作品にしてカラーなのだが非常に画質が悪く見づらい。40年代のモノクロ映画のほうが見やすいくらいだ。たびたび挿入される実写映像との違和感がないのは好都合だけど。ドキュメンタリー映画を見るくらいの覚悟で。あと古い映画に共通なんだけど、画面は(ワイドではなく)ノーマルモードのほうが見やすいと思います。(2013/6)
 コレヒドール戦記  They Were Expendable 1945米 モノクロ 2時間19分 

監督:ジョン・フォード、出演:ジョン・ウェイン、ドナ・リード、ロバート・モンゴメリー

1941年、マニラ。真珠湾の奇襲直前の時期から映画はスタートするので、ずっと日本軍優勢の中で話は進んでゆく。消耗品のような小型魚雷艇だが作戦全体の一部として必要である事を、犠牲を出しつつも黙々とこなしてゆく兵たちが描かれる。
ジョンウェインにしてもここでは例外ではなく、上からの命令にも逆らわず怒りや悲しみも押さえて任務に就く。ヒロイン役の女優も出てくるが、通り一遍のハッピーエンドで終わらないも珍しい。
日本軍の巡洋艦などはミニチュアのようだが、砲撃による弾幕と水柱の中を突破する魚雷艇の映像は迫力。日本軍機(例によってT−6テキサン?)も下から撮ってるだけなので違和感がない。

(2006/9)

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