東部戦線(ソビエト映画)
| ヨーロッパの解放 1970〜71 ソ連 T・179分、U・130分、V・159 トータル7時間48分! ★★★ 全5部から成るスケールのでかさで、不動の王者の地位は今後も代わることはないだろう。 映画では1部と2部、4部と5部が一緒になって、3回に分けて公開された。暗いとか重苦しいとか人気ないみたいだが、東部戦線は暗く重苦しかったんだからいいんだよ。ソビエト映画にしてはプロバガンダ臭さも少なくよろしい。 戦車、砲、人員の物量ばかりが話題になるが、歴史上の重要人物(のそっくりさん俳優…よくもまぁ見つけてきたと感心)が多数登場することも特徴の一つ。特に全編出づっぱりスターリンとヒトラーがみごと。 戦車といえば、多数の改造タイガーT(なかなか良くできている)とT34を中心とした戦車戦。Su100もけっこう出てる。しかしそれでも足りなかったと見えて、よく見ると遠くの方をT−62なんかも走ってたりする。最後の方ではJS−3も(射撃はしないが)少数登場。 映画で最多?出場のT−34/85だが、調べてみると実際の登場は’43年暮れだから、クルスクの頃はT−34/76(新型砲塔)だったわけだ。T−34/76の見れる映画は残念ながら少ない。(2006/8) 主な内容は以下のとおり お薦めはなんといってもT。その次がVで、Uがこの中では一番地味か。 ・T(第1〜2部) クルスク大戦車戦、ドニエプル渡河作戦、ムッソリーニ救出作戦、テヘラン会議 ・U(第3部) バグラチオン(白ロシア)作戦、ヒトラー暗殺未遂事件 ・V(第4〜5部) ヤルタ会議、オーデル河大突破作戦、ベルリン大攻防戦 |
||||
| 左から Tクルスク大戦車戦 ドニエプル渡河作戦 U大包囲撃滅作戦 Vベルリン大攻防戦 最後の突撃 ヨーロッパの解放 (T〜Vセット) |
||||
| 鬼戦車T‐34 ZHAVORONOK(SKYLARK) 1964年ソ連 モノクロ90分 ★★★★ 監督:ニコライ・クリーヒン、出演:ヴァチェスラフ・グレンコフ 死んだ兵士たちを偲ぶ歌をバックに、戦没記念碑が映るオープニング。いかにも古いソビエト映画っぽいが、本編の方はなかなかお薦めの一品。しかも実話の映画化という。 ソ連の捕虜がドイツ国内の演習場で標的となってT−34を操縦する。対戦車砲が命中して戦車から脱出すると、機関銃で撃ち殺される。(こんなひどいこと行われていたのか?)どうせ死ぬなら…と主人公はわずかの隙をついて戦車ごと脱走!しかし所詮砲弾もないただの戦車。ソ連国内へ逃げ帰られるわけもなし…。 この映画の最大の見所は、全編にわたってその姿を(内部までも)さらしてくれるT-34/76、1943年型。映画に出てくるT-34というと普通はT-34/85だから、この映画はそれだけでも貴重。しかも砲塔の下部が波打ってるのでチェリアビンスク、キーロフ工場産だろう。(タミヤからプラモ発売中) そのほかT-34/85も出てくるし、演習場のシーンでは、あまり見かけない対戦車砲も見れるので要チェック。(なお物語りは開戦からちょうど1年目という設定なので、1943年型もT-34/85も史実上は間違いだが) ソ連映画にしては重苦しさやプロバガンダ臭さも少なく、戦場とはまったくかけ離れた風景の中を一台の戦車が走り回るという、軽妙なテーマ曲とも相まって不思議な味わいを見せてくれる異色作。 なおほんの一瞬だが、Do217の実機らしきものが横切るシーンがあるので見逃さないように。(2007/8) |
|
| レニングラード攻防戦T 1974年ソビエト 124分 監督:ミハイル・エルショフ、出演:ユーリー・サローミン、イリーナ・アクーロワ、エフゲニー・レベチェフ こちらはまだ見ていません、ビデオで別々に購入したので。 レニングラードが包囲されるまでの戦いで、JS−Vが登場するらしい。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 レニングラード攻防戦U・攻防900日 1974年ソビエト 200分 ★★ 監督:ミハイル・エルショフ、出演:ユーリー・サローミン、エフゲニー・レベチェフ すでにレニングラードが包囲された状況からスタートするのであまり戦線に動きはなく、市内に落ちる砲弾がそれも単発で、ひたすら困窮する市民の姿が中心。しかし包囲とはいえ(地図を見ないとわかりずらいが)ラドガ湖は完全に凍ると陸地と化すので、湖の東側も押さえなくてはならないという事で、独軍は攻めるが逆に押し返され、全面的な反攻に移るところで映画は終わる。 200分の大作だが、後のほうでやっと地味な戦闘が始まる。実写フィルムの使用も多い。海軍も借り出された防衛戦だったので、水兵が混じっているところは面白い。戦車は珍しいT−44対T−44改造4号戦車(?)…といっても派手な戦車戦もない。 …こうしてみると同じソビエト映画でも「ヨーロッパの解放」は見やすい映画だったなぁ、と改めて感心。(2006/10) |
|
| WW2独ソ攻防戦DVD-BOX 「ヨーロッパの解放」「スターリングラード大攻防戦」、4部作からなる「レニングラード攻防戦」と、 初DVD化「ベルリン陥落」を特典ディスクとして同梱。 これは強烈。東部戦線・ソビエト映画マニアにお薦め。全部見るのに何時間? |