18世紀以前の戦い

 トロイ  TROY  2004年  163分  ★★★

監督:ウォルフガング・ペーターゼン、出演:ブラッド・ピット、エリック・バナ、オーランド・ブルーム

紀元前(推定)1250年頃!のトロイ戦争である。ギリシャ軍トロイ軍トロイの木馬のあのトロイ戦争である。トロイの王子がギリシャの美人王女と恋仲になりトロイに連れ帰る。怒ったギリシャの王は大軍を率いてトロイを攻める…というこの戦い自体は、叙事詩イリアス」と「オデッセイア」で伝説的に語られたもので、映画に描かれているとおりの事実があったわけではないのだが、それをふまえた上で古代大活劇叙事詩として楽しみたい。

CGを多用してるんだろうが、大船団のド迫力。そして大歩兵軍団の激突とものすごい映像の数々。剣と矛、弓と槍の戦いである。それ以外にも太古の戦いならでわの武器も登場。長い映画だが、一騎打ちも含む戦闘シーンがいくつもあるので退屈はしないだろう。 (2009/5)


  タイムライン TIMELINE  2003年 116分 

監督:リチャード・ドナー、出演:ポール・ウォーカー、フランシス・オコナー、ジェラルド・バトラー、ニール・マクドノー(バンドオブ・ブラザース、父親達の星条旗)

考古学者がタイムマシンで600年前の世界へ行き、研究対象と対面する。命を奪われそうになり、ピンチの連続…。

タイムマシンなんてありえない、ばかばかしいと思う人にはとても見てられない映画である。しかしSFファンにとっては、現代人が過去に関わった結果をどう辻褄あわせるかが興味のポイント。今回はスリリングに、しかし最後はロマンチックにまとめている。

そのたどり着いた過去というのは1350年代のフランス。百年戦争の真っ只中。フランス本土に上陸し城を築いたイギリス軍と、追い出そうとするフランス軍。最後のほうは主人公たちを巻き込んでアクション・スペクタクル大冒険活劇風になっちゃってリアリティには程遠いけど、投石機や長弓での打ち合いなど見どころはあり。ただし血湧き肉踊る戦闘シーンは正味20分くらいかな。  (2011/10)

 パトリオット The Patriot 2000米 164分    

監督:ローランド・エメリッヒ、出演:メル・ギブソン、ヒース・レジャー、ジョエリー・リチャードソン、クリス・クーパー

非常に珍しいアメリカ独立戦争を描いた大作。ここではイギリス軍がまるでナチスのような残虐ぶりを見せる。
待ち伏せゲリラ戦から歴史に残るカウペンズの戦い。最後やヨークタウンでの降伏まで見れて大満足。
家庭ではよきパパ、戦場では無敵の戦士ってM・ギブソンのキャラクターに新鮮味は無いが、同じだから逆に安心して見れるのかも。
アメリカ人を喜ばせる要素満載で、アメリカ嫌いの人には鼻につく作品まちがいなし。(2008/3)



 ブレイブハート BRAVEHEART 1995米 177分  

監督:メル・ギブソン、出演:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、パトリック・マクグーハン

13世紀のイギリス。現在の連合王国の一員をなすスコットランドが、イングランドとの戦いから勝利を勝ち取る戦いを描く。
その実在した伝説的英雄ウィエリアム・ウォレスをメル・ギブソンが演じる。

戦闘シーンは大小随所にある。蛮族の様な荒っぽいいでたちに、彼らの象徴であるキルトを身にまとったスコットランド戦士。
対してガチガチの鎧で身を固めたイングランド兵。砦の戦いや攻城戦、大軍同士の平地での激突など、弓、槍、剣と肉体のぶつかり合い、
中世ヨーロッパの戦いを存分に味わえる。

後半は伝説の男となったウィエリアム・ウォレスの物語がややくどいが、スコットランド地方独特の音楽に、英国北部の自然が美しい。
アイドルだったソフィー・マルソーがなかなかいい女ぶり、スターウォーズのレイア姫みたい。
メル・ギブソンは美人に弱いどこにでもいる平凡な男。だが戦場では無敵の戦士、というイメージはここでも健在だが、
パトリオット」や「ワンス・アンド・フォーエバー」と同じキャラクターで新鮮味ないといえばないです。  (2010/12)
 クロムウェル  CROMWELL  1970英  145分  ★★  

監督:ケン・ヒューズ、出演:リチャード・ハリス(クロムウェル)、アレック・ギネス(国王チャールズ1世)、ロバート・モーレイ

1960年代イギリスの清教徒革命を描いた歴史大作。国王の専制政治と対立した議会が、クロムウェルの指導のもと内戦でついに国王軍に勝利し、共和制を樹立する。

すでにこの時代の戦争には銃も大砲も登場しているが、まだ長槍や剣と盾、騎兵の突撃が勝負を大きく左右している。特に長くて重いマスケット銃は支え棒を使って射撃するというスタイル。しかし戦闘シーンそのものは、せっかく大量の人員を投入しているのに、正味10分程度のものが2回、それも中盤にまとめて出てくるので、その長い前後部分はやや退屈。歴史を忠実に再現したという触れ込みだが、7年にも及ぶ革命を2時間ちょっとにまとめたので理解は難しい。事前に歴史背景の勉強をしておく必要あり。
革命に成功したがクロムウェルも結局は専制化し、死後は王政に戻ったりしたことが最後にナレーションで語られる。またクロムウェル役のリチャード・ハリスは、悩み、怒り、叫び、落胆し、また悩みながら演説口調でセリフを吐き続けるので、特に後半は舞台劇を見てるような感じで疲れる。いろいろと惜しい作品。(2012/2)

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