ベトナム戦争 (’90年代〜作品)





 ワンス・アンド・フォーエバー WE WERE SOLDIERS  2002米 138 分  ★★ 

監督:ランダル・ウォレス、出演:メル・ギブソン,バリー・ペッパー,マデリーン・ストウ

1965年11月14日、ナム戦初期のヘリボーン作戦の実話。
司令官役のメル・ギブソンはおなじみ家庭ではよきパパ、戦場では理想的指揮官を演ずる。
副官の上級曹長は第2次大戦82空挺の老兵、これがいい味出してて。訓練中は第2歩兵師団の師団マークをつけているが、出撃の場面では第1騎兵師団になっている。

冒頭で
インドシナ戦争(フランス対ベトナム)の戦闘シーンが登場。無残にもフランス軍の小部隊が全滅する。フランス兵は(当たり前だが)フランス語を話すし、ベトナム兵の持つ銃もSKSライフルやPPSh41、PPSh43が混じっていて実にリアル。
このシーンが伏線になっていて、メル・ギブソン演じる指揮官は困難なヘリボーン作戦を前にフランス軍の二の舞にならないか不安が消えない。そこへ新しい部隊名は第7騎兵連隊第1大隊となる知らせ。今度は全滅したカスター将軍の第7騎兵隊がよぎる。
指揮官の不安は的中、ベトナム軍の大軍に包囲されての激戦は壮絶。この状況でカスターは何を感じたんだろう、と思わず弱音を吐く指揮官に
「カスターは腰抜けだった。だがあなたは違う」と励ます頼もしい副官。
ベトナム軍もけっこう好意的に描かれていて、単純に「アメリカがんばれ!」な気分になれない。
とにかく敵も味方も必死の激戦を実感できる。でも空軍の支援がある米軍はやっぱり幸せ。イントルーダー、スカイレーダーなどの超低空攻撃も迫力。
途中から参加する重要な役柄の
従軍カメラマンが「プライベート・ライアン」の狙撃兵ジャクソンことバリー・ペッパー。ここでもテキサス出身て設定が妙に嬉しかったりして。(2008/1)
  タイガーランド  TIGERLAND  2000年米  101分 ★  (ベトナム戦争90年代〜作品)

監督:ジョエル・シューマカー、製作:ボー・フリン/スティーブン・ハフト/アーノン・ミルチャン、脚本:ロス・クラヴァン/マイケル・マクグルーサー、撮影:マシュー・リバティーク
キャスト:コリン・ファレル、マシュー・デイビス、クリフトン・コリンズJr.、トーマス・グイリー

ベトナム戦争最中の1971年。“アメリカの中のベトナム”と呼ばれた最も過酷な訓練施設“タイガーランド”での非人間的な日常。その中で主人公は軍の方針に異を唱え続ける。

戦場シーンはなく、すべて訓練場での話であるから「G.I ジェーン」とか「フルメタルジャケット」の前半部分のような映画。でも訓練シーンもそれほど多くない。見ていて主人公の人間性、意図する所が初めのうちわからなかった。ただただすべてに反抗するアウトローのようにも見えるのだが、現実の戦場に耐えられないような弱い人間を様々な方法で救ってゆく…脱落者として除隊させてやる…という地味な行動をとっていることが次第にわかってくる。だがそれで二人か三人助けてどうなるの?…って見終わってなんかすっきりしない映画でした。 
 (2011/5)
 天と地   HEAVEN AND EARTH     1993年米  2時間21分  ★★

監督:オリヴァー・ストーン、出演:ヘップ・ティ・リー、トミー・リー・ジョーンズ、ジョアン・チェン、ハイン・S.ニョール

フランス、アメリカとの戦い。そしてべトコンと南ベトナム政府軍の間を生き抜いた、ベトナム女性の回想録を映画化。他のベトナムものと違い、ベトナムの一般人の側から見た長い戦乱に荒廃した国と人々を描いている。
アメリカ兵(トミー・リー・ジョーンズ)と知り合い、結婚し移り住んだアメリカでハッピーエンドとなるかと思いきや、結局夫もベトナム後遺症で破滅する。戦争映画というより、どんな逆境でも強く行きぬく人間の姿から、勇気と感動をもらえる映画。
戦闘シーンは少ないが、M−41とM113が多数登場する。初期の戦いで政府軍はM1トンプソンなどの旧式武器を使用しているのが面白い。
なお夫の父親役は、また出たかの
デイル・ダイ!主人公の父親役はキリングフィールドのハイン・S.ニョール。
(2006/9)
 イントルーダー怒りの翼 Flight Of The Intruder 1990米 1時間55分   ★★

監督:ジョン・ミリアス、出演:ブラード・ジョンソン、ダニーグローバー、ウィリアム・デフォー

イントルーダーこと
A6攻撃機をメインにした映画ということでまず貴重。あと対空砲火…それも4連装砲ZSU23シルカが珍しい。ミサイルも飛んできてチャフをばら撒いてかわすシーンなども見ごたえ充分。ただ撃墜されて助けに行った奴がまた撃墜されて…って「トコリの橋」や「追撃機」みたい。やはり古典をお手本にするのは映画の常套手段か。
わき役として、
A1スカイレーダーをはじめF4ファントムA7コルセアなど70年代空母艦載機オールスターたちを見ることができる。
ウィリアム・デフォーの口ひげはあまり好きじゃありません。なにしろプラトーンが良すぎたので、きちんとした海軍服もいまいちで残念。(2006/9)


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