COMMAND DECISION  World War UMiniture Wargaming
 GDW 1986 デザイン:フランクチャドウィック

容易に手に入る1/72〜1/76スケールのAFVプラモやフィギュアを使ってのミニチュアウォーゲームルール集。マーカーやスケールを作らなければならないが、ボードゲームのブランクカウンターや工作用の角材で作ればよい。

このゲームは指揮系統を重視したゲームなので、自軍のユニットだからと言って何でも出来るわけではなく、上級ユニットからの連絡が途絶えると行動が制限されたりして、文字通り指揮官の苦悩を味わえる。

車両一輌は実際の4〜6輌、歩兵1ユニット(このゲームではスタンドと呼ぶ)が1小隊を表す。
これにより、子供の頃に遊んだ一輌=一輌でのひたすら戦車のたたき合い、という様なむちゃくちゃな展開はなくなるのである。スコードリーダーとパンツァーブリッツの中間的スケールを、ミニチュアで遊ぶといったところか。
ボックスアートはいまいち。
始めはルールを把握するために、テーブルの上、あるいは畳一畳程度の広さで、少ないユニットでプレイするのがいいと思う。子供の頃のようにカレンダーの裏側の白紙に地図を書けばいいのだ。

またルールはそのままでスケールダウンして、ワールドタンクミュージアムの車両など使えば、もっと狭いスペースでプレイできる。

 付属ブックレット一覧(右)

ルールブック(初級と上級の二段階)、チャート(移動、射撃、視認)表、各国軍の編成や年度別士気一覧。
(ドイツ、イタリア、アメリカ、イギリス、ソ連軍)




(上)
ルールブックの要所要所に写真入り。こんな風に凝ったジオラマでプレイしたら楽しいだろうな!

(左)
キャンペーンシナリオ用地図「ストルバーグ回廊」
1944年9月アーヘン南方が舞台。
バルジの戦いの少し前の地味な戦線である。